9ヶ月でWEBデザイナーとして月商7桁を達成した私が1年目にやったこと

今まであまりお金の話をしてこなかったのですが、私は独立して9ヶ月で月商7桁を達成しました。

これだけ聞くとただの自慢のように思われるのでは？と思い、あえて言及してこなかったのですが、最近知人から「その秘訣を知りたいからもっと発信したほうが良い」と言っていただけたこともあり、今回改めてなぜ自分が1年目から順調なスタートを切れたのか振り返ってみました。

あくまでも私が上手くいったやり方をご紹介しているので、すべての方に当てはまるわけではないと思います。
それでも、少しはどなたかの役に立てる部分はあるのではないかと思いますので、ぜひ参考になる部分は真似してやってみていただければと思います。

これからフリーランスWEBデザイナーになろうと思っている方やフリーランスWEBデザイナーになったもののなかなかうまく行かないとお悩みの方の参考になれば嬉しいです。

価格で選ばれないポジショニングの確立

まず最初に考えたのが、自分のポジション（他者との差別化）について。ブランディングについては開業前から常に考えていました。

私が開業した頃はちょっとした女性WEBデザイナーブームで、特に「世界観」など見た目やデザインの表現にこだわりをもっている方がとても多くいました。一方で、マーケティングや集客力、保守や運用にフォーカスした女性WEBデザイナーさんはあまり見かけなかったので（最近は増えてきましたが）、私はそこで差別化しようと思い、当初からマーケティングや集客、保守やホームページ運用のことについて発信してきました。

差別化をしっかりできたおかげで、お客様からも「まりこさんは他のデザイナーと一味違う」「まりこさんだからお願いしたい」と言っていただくことも多く、決して安くはない価格帯でもご納得いただけるようになりました。
この「差別化」がしっかりできていると、お客様も「価格で選ぶ」のではなく「価値で選ぶ」価値観の方が寄ってきます。
そうなると、他と金額を比較する目的ではなく、最初からお願いするつもりの方からの問い合わせが多くなり、成約率も7割を超えることができました。

WordPressのホームページ制作に特化したサービスづくり

名刺作成、バナー、リットリンク、アメブロカスタマイズ、ちらし….WEBデザイナーといえど、サービスは多岐にわたります。

そんな中でも、私は当初からホームページ制作一本に絞ってサービスを作り、ご提供してきました。
ホームページ制作が大好きだし得意というのは大前提にありますが、金額の面でもホームページ制作はWEBデザイナーのお仕事の中でも一番の高額サービスです。

さらに、検索から集客できるホームページ制作のブランディングにこだわっていたので、コーディングの知識がなくても簡単に作れるWixやSTUDIOなどのノーコードツールは一切使用せず、WixやSTUDIOよりも高度なスキルが必要で、HTMLのマークアップをしっかり構築できる＝SEOで有利なWordPressの制作に特化していたことも売上を上げることができた要因だと思います（市場価格的にもノーコードツールより高額な傾向があるため）。

また、ホームページ制作に特化して発信していたことでサービスが分散されず、「私といえばホームページ制作」のポジションも獲得できていた気がします。
これにより、通常はリッチメニューやリットリンクなどの低価格サービスがフロントエンド商品になりがちなところ、最初からホームページ制作目当てでお問い合わせをくださるお客様が集まってくれて、結果的にホームページがフロントエンド商品のようにになっていたことも売上をあげられた理由の一つだと思います。

フロントエンド商品とは：顧客を呼び込むために、始めに提供する商品やサービスのことをいいます。 WEBデザイナーの例でいうと、リッチメニューやリットリンク、名刺作成などをフロントエンドにおいている方が多いです。

WEB集客の導線設計

WEB集客の導線づくりも1年目から力を入れていた部分です。開業前からホームページを開設し、インスタやTwitterなどのSNSもはじめ、1年目の早い段階でブログとメルマガ、LINE公式も開始しました。

すべてを完璧にしてから始めたくなるかもしれないですが、おすすめはとにかくいろんなツールを早い段階で試してみること。
まずはやってみて、検証しながら自分にとってのベストを探していけば良いのです◎

私の場合は、以下のような形でお問い合わせまでの導線を作っていました。

ここで重要なのが、ブログやSNSから直接申し込みフォームに飛ばさないこと。SNSやブログの投稿を1回見ただけで、即決購入する方はほとんどいません。
まずは、メルマガやLINE公式に登録してもらい、その中で徐々に信頼関係を構築していくことを意識すると、自然な形で申し込みをしていただけるようになります。

WEB集客の導線づくりについては、こちらの記事で詳しくご説明しているのご覧ください。

SEO対策による検索流入を増やす

元々トラベルライターとしてブログをやっていたり、前職でSEOのサイト制作ディレクションをやっていたこともあるのですが、1年目からSEOにも力を入れていました。

ホームページは開業前にオープンして、いくつかのキーワードで1位を取れていたので、当初から検索経由でも毎月お問い合わせが来る状況でした。SEOに力を入れておくと、特に毎日躍起になって発信をしなくてもある程度集客できるので、精神的に楽でおすすめ。

その後、ブログも月2〜3件ほどアップしていたので、徐々にブログ経由でのメルマガ登録やお問い合わせも増えてくるようになりました。

大きい案件を獲得できるようにパートナーを探しておく

実は、私は独立前からパートナー探しをしていました。
そのおかげで、WordPressのオリジナルテーマやマッチングサイトなどの高度な開発が必要な制作案件も受け入れることができたので、高額な制作案件も複数同時に受けることができました。

参考までに、私がやっていたパートナー探しの方法をご紹介します。

お問い合わせがきたらとにかく打ち合わせにつなげる

個別相談に来てくださる駆け出しWEBデザイナーさんのお話の中で「お見積りに関するお問い合わせが来ても、返信したらその後の返事が来ない」というお悩みをよく耳にします。私も最初は同じでした。

では、なぜ成約につながるようになったかというと、お見積りに関する返信をやめました！
というのも、ホームページのお見積りって実際に詳しいお話を聞かないと出すのは難しいですよね。お客様の現状や課題をヒヤリングして、それを解決するためのご提案が必要で、そのご提案内容によってお見積り金額は大きく変わります。
ですので、お見積りに関する返信をやめる代わりに、まずは直接お話をお伺いする流れに持っていくようにしました。
直接お話をする中で、ヒアリングとご提案、概算のお見積もりや自分のサービスの特徴などを説明するようにしました。

この流れにした後は、成約率は7割以上に。文字だけのやり取りで金額をお伝えしても、なぜその金額なのか、自分のサービスを受けるメリットは何なのかなど十分に伝えられないですよね。とにかく直接お話して、自分のサービスの良さを体感してもらうことを優先するのがおすすめです。

ホームページ制作を軸とした高額サービスの拡充

これは1年目にやったことではなく、1年目の終わりから2年目にかけて確立したサービス展開ですが、せっかくなのでご紹介します。

私のサービス展開の流れは以下の通り。

このように、闇雲にサービスを広げるのではなく、しっかりと自分のサービス同士の関係性や流れを意識すると、1人のお客様が複数のサービスを申し込みしてくださるので、集客の面でも楽になります＊

売上と働く時間のバランスが大切

こうして振り返ってみると、1年目にやったことだけでなく、独立前からの用意周到な準備も関係していたように思います。
どれも1年目にやらなければならないことではないので、今からでもブランディングやWEB集客導線の整備、商品やサービスなどの見直しをすることで売上アップにつながるはずです＊

ちなみに、私は1年目に月商7桁を達成したものの、それを毎月維持できているわけではありません。
おそらく、フルタイムでがむしゃらに働けば月商7桁を毎月維持できるのかもしれないですが、私はプライベートな時間も大切にしたいという思いが強くあるので、現在は1日4時間労働で月50万以上の働き方を維持するようにしています。

売上も大切ですが、働く時間にも目を向けて、どのバランスが自分にとって心地良いのか、自分にとってベストな働き方を見つけるのがおすすめ。