こんにちは、Webデザイナー&マーケターのMariko(@revedesign_m)です。
今回は「ホームページ×〇〇で集客する方法」についてです。
ホームページ制作のご依頼をいただく際、お客さまのホームページ制作の目的として多いのが「集客すること」。
もちろん集客のためにホームページを制作するのは間違っていないのですが、集客の全体の仕組みを考えないと少し危険です。
今回は、この集客の仕組みについて解説していきます。
- ホームページで集客したい
- ホームページを公開したのになかなか集客できない
- 集客の仕組みについて知りたい
ホームページで集客できない原因
本題に入る前に、ホームページ集客がうまくいかない原因についてご紹介します。ご自身のホームページが「集客できないホームページ」になっていないか、改めてチェックしてみてください。
1. ホームページのターゲットが明確になっていない
私がホームページを制作させていただく際、最初にお客さまにターゲットを聞くと「女性」「〇〇を学びたいと思っている人」などとかなり広い範囲の層をターゲットとされることがほとんどです。この場合、さらにヒアリングをしながら深掘りをして、ターゲットを狭める作業から始まります。多くの人を取り込みたいからと万人受けするように発信したコンテンツでは、逆に誰にも刺さらないからです。
例えば、ターゲットが「20代・女性・独身」の場合と「40代・女性・子持ち」の場合では、ホームページの構成もアピールする内容も全く異なります。ターゲットを明確にせず「年齢やライフステージを問わず商品・サービスを知ってもらいたい、使ってもらいたい」と考えてしまうと、結果として誰にも刺さらないホームページになってしまいます。
2. ホームページのデザイン(見た目)だけに力を入れている
最近特によく見られるのですが、ホームページの見た目ばかりに力を入れて、肝心の導線やコンテンツ構成があまり重要視されていないホームページが多くあります。
例えば、デザインを意識するあまり、凝った画像や動画を多く使いすぎたり、動きが多すぎるサイトの場合、ページを開いてからしばらく動的アクションを見せられたり、サイトが重くてなかなか表示されなかったりで、離脱されやすくなってしまいます。
また、オシャレさにこだわって視認性の悪いフォントや色味が使用されていたり、必要な情報を見つけにくいサイトもよく見られます。
集客目的のホームページは、見た目以上に中身のコンテンツや導線が重要であることを忘れないようにしましょう。
3. ホームページを公開後、何もせず放置している
ホームページは公開してからがスタートです。集客の要ともなるSEO(Googleなどの検索で上位に表示させる対策)の観点からも、定期的にコンテンツを見直ししたり、ブログやお知らせを更新することがとても重要になってきます。また、ホームページ制作に使用しているWordPressやPHPなども定期的なバージョンアップが必要ですし、WEB業界の流れに沿ってホームページを常にアップデートさせる必要も出てきます。
公開後に何もせず放置していると、残念ながらホームページは廃れていってしまい、誰にも存在を知られないサイトになってしまう恐れもありますので、ホームページ集客をしたいのであれば運用にもしっかり力を入れましょう。
4. ホームページの効果検証をしていない
集客につながるホームページを育てるためには、PDCAサイクルを回していく必要があります。
ホームページにおける「PDCAサイクル」は、具体的には以下の通りです。
- Plan(計画):ホームページの目標を設定し、具体的な計画を立てる
- Do(実行):立案した計画に基づいてコンテンツを作成し、公開する
- Check(評価):Googleアナリティクスやサーチコンソールといった解析ツールを使用し、施策の検証を行う
- Action(改善):検証結果をもとに今後の改善策を検討し、最初のPlan(計画)に戻る
これらの分析に使用するツールが「Googleアナリティクス」や「サーチコンソール」などのアクセス解析ツールです。アクセス解析はユーザーのニーズを読み解くこともできる貴重なデータの宝庫ですので、必ず設置して機会損失を防ぐようにしましょう。
5. ホームページだけで集客しようとしている
ホームページを作っただけでは残念ながら十分な集客はできません。お客さまは「認知」→「興味・関心」→「信頼」→「申し込み」のようにいくつものステップを踏んでやっとお申し込みに至るケースが多いため、SEO対策、SNSの活用、メルマガやLINE公式の活用、広告の出稿といったホームページ以外のツールとうまく組み合わせて、段階を踏んでお申し込みに至るような動線設計が必要だからです。
ホームページに集客するためには、ホームページの内容を充実させた上で、そのほかのツールと組み合わせて継続的な集客対策を実施する必要があります。
ホームページだけでは集客できない理由
先ほどもお伝えした通り、「ホームページを作れば集客できる」と安易に考えている場合、少し注意が必要です。実はホームページだけで集客するには、しっかりと戦略を立てないと難しいのが実情です。
ここからはホームページだけでは十分な集客が難しい理由をご説明します。
基本的にページ数やコンテンツが少ない
ホームページはブログや情報メディアに比べると、ページ数やコンテンツの数はどうしても劣ってしまいますよね。SEO対策(Googleの検索結果で上位表示を目指す)には質の高いコンテンツの量やページ数も重要になってきます。また、Googleの検索結果はページごとに表示されるので、もちろんページ数が多ければ多いほど、それだけ検索結果に表示される可能性も高くなるということです。ただ、ページ数が多ければ多いほど良いというわけではなく、それぞれのページが重複せず意味のある内容でないといけません。その点で、ホームページだけでページ数を量産することはやはり限界があるということになります。
ホームページが情報メディアのような大量のページ数だとしたら、伝えたい内容がわかりづらいし、見る気もしないですよね。あくまでホームページは企業や個人についてわかりやすく紹介するもの。各サイトの役割をしっかりと理解した上で、運営しましょう。
更新頻度が低い
「SEO対策の方法」の記事でもご紹介しましたが、コンテンツ量と同様にSEO対策に重要になってくるのが更新頻度。ただ、ホームページはサービスや商品の変更や会社移転などがない限り、そこまで更新することはないですよね。対策として事例やお知らせ、お客さまの声のページなどを作成して更新していくことがありますが、それでも毎日のように更新するというケースはほとんどないと思います。そのために私がおすすめしているのが、WordPressでのブログ機能を搭載すること。これについては後ほど詳しくご説明いたします。
そもそもホームページはターゲットの検索にリーチしにくい
自然検索からの流入(Googleなどでの検索からの流入)のポイントは、ユーザーが自発的に何かを解決したくて調べてきているということ。つまり、そのお悩みに解決するようなページでないと、そもそも興味を持ってもらうことが難しいのです。となると、自然検索でホームページに直接きてくれるユーザーは、おそらくそのサービスや商品を売っている会社を探している、もしくは会社名で直接検索してきている限定的なユーザーがほとんどかと思います。私の場合は「ホームページ作成 横浜 フリーランス」で検索順位1位なので、まさに「横浜でホームページを作成してくれるフリーランス」を探している方がきてくれています。つまりこのように検索ボリュームが少ないターゲットに絞って集客することは可能ですが、「ホームページ作成 方法」や「SEO対策 ツール」などいわゆるビッグキーワードで検索している潜在顧客にリーチすることは難しいのが実情です。
ホームページ制作を依頼する際は、この辺りの集客の部分までしっかり説明してくれる制作者さんに依頼しましょう。
集客には「ホームページ×○○」の掛け合わせが必要不可欠
では、ホームページで集客するにはどうしたら良いのでしょうか?
そのカギは「ホームページ×〇〇」の掛け合わせにあります。ブログや広告、SNSなどホームページと合わせて運用するのにおすすめのツールや媒体をご紹介します。
ここで重要なのは、プラットフォームとなるオウンドメディアをしっかり作ってから、他のツールや媒体で集客を強化することです。SNSや無料ブログをベースにしてしまうと、あくまでプラットフォームを借りていることになるので、せっかく頑張って積み重ねたコンテンツもいつ消えてしまうかわかりません。独自ドメインのホームページをしっかりと制作し、そこを自分のプラットフォームにして他のツールを活用しましょう。
1.ホームページ×ブログ(SEO)で集客
先ほど少しお伝えしましたが、ホームページのコンテンツを増やして更新頻度を上げるには、ホームページにブログ機能を搭載することをおすすめします。更新頻度が低いホームページに比べて、ブログは日々更新していくものになります。その分、検索エンジンに表示されるページが増えるので、ホームページへの入り口も増えていくことになります。
もちろん、事業内容に関連したブログであることは必須条件です。ホームページの内容と関係ないブログを書いてしまうと、Googleもユーザーも何についてのサイトなのか分からず混乱してしまうので、事業に関連した記事を書いてお問い合わせへ誘導するなど、戦略的に記事を書きましょう。
また、ホームページ内に価値のある情報が増えていくと、ホームページ全体としてのGoogleからの評価も高まり、それぞれのページが少しずつ検索でヒットしやすくなります。
ブログを書くための機能(CMS)を開発すると、制作料金もその分高くなります。そんなに予算がないという方は、アメブロやはてなブログなどで運用することも選択肢としてはアリかとはおもいます。その場合は、無料ブログのデメリットをしっかり理解した上で始めましょう。
ブログをただ闇雲に書くだけでは逆効果になる恐れもあるので、以下の「SEO対策の方法」の記事を参考に楽しみながらブログを書いてみてください。時間をかけて育てていく覚悟は必要ですが、本気で取り組めば必ず効果は出てきますよ*
2.ホームページ×SNS(アーンドメディア)で集客
最近力を入れている人が多いのがこの「SNS(アーンドメディア)」の領域です。SNSは潜在顧客と直接的にコミュニケーションが取れるので、自身や企業の商品やブランド価値をアピールしたりブランディングのためのツールとしてとても適しています。
難しいのが、フォロワーがいないとどんなに投稿しても見てもらえないということです。ブログと同様、コツコツ時間をかけて継続する忍耐力が必要になってきます。フォロワー(ファン)を増やすことができれば、ブログやホームページと連動してSNSでの拡散力を上げることが可能になります。
SNSもブログと同じで、ただ闇雲に投稿するのはナンセンスです。最初にしっかりとターゲットやペルソナを考えて、そこからブレない運用をしましょう。
3.ホームページ×ネット広告(ペイドメディア)で集客
検索エンジンで何かを検索した際に、上の方に「広告」と記載されたページが表示されるのをみたことありませんか?もしくは、Webサイトを閲覧している中で、バナーの広告を見たことはありませんか?
あれは企業が費用をかけて広告を運用しているので、目立つ場所に表示されるようになっています。SEOやSNSなどは地道かつ継続的な努力が必要なのに対し、広告は即効性が高くアクセス数もすぐに伸びます。
広告は表示する広告文やターゲット設定、予算などの細かい調整が必要で知識がないと運用が難しいので、なるべくプロにお任せしましょう。
ネット広告には、主に検索連動型広告(検索したキーワードに関連する広告を表示)、バナー広告(バナーを使った広告)、SNS広告(InstagramやFacebook上で配信する広告)があります。それぞれのメリット・デメリットを理解し、サービスや商品、ターゲット属性にあった広告を選びましょう。
4.ホームページ×メルマガで集客
メールマガジンを運用することで、既存顧客や新規顧客へ最適なタイミングで最適な情報を伝えることができます。これにより、眠っていた既存顧客の掘り起こしや新規顧客の開拓が可能になります。ホームページやブログはメールマガジンのランディングページ(リンククリック先のページ) として活用しましょう。
最近ではLINE@が近代版メルマガのように活用されていますね。LINE@は手軽に始められる一方で、文字数に制限があったり、ブロック率が高かったりとデメリットもあります。
SNSと同様、自社の商品やターゲットに合わせて媒体の使い分けをしましょう。
5.ホームページ×マイクロサイトで集客
マイクロサイトとは、ホームページなどの本体サイトとは別に設計されたサイトのことを言います。本体サイトへ誘導するための導線設計を考えて作ることが多いです。例えば、企業の中で主要となっているターゲット属性と商品に特化したサイトを新たに制作することで、コンバージョン率(お問い合わせや申し込みなどの成果獲得率)を上げることが可能になります。実際に私が担当した案件でいうと、旅行会社の商品販売のサイトでは販売数がなかなか伸びなかったのですが、特定の国や旅行スタイル、ターゲットに特化した情報メディアを制作したところ、販売数が何倍にも伸びたという事例もありました。
このように、本体サイトとは別の切り口でWebサイトを制作することで集客する方法もあります。
個人的に一番おすすめなのは「ホームページ×ブログ(SEO)」で集客
企業の規模やコスト面、即効性など様々な面で検討が必要になるかとはおもいますが、総合的に最もおすすめなのは個人的にはブログによる集客(SEO)かと思います。広告は費用がかかりますし、SNSはずっとそのSNSが存在するなんて保証はありません。その点、SEOには費用はかからないし、時間はかかりますが頑張れば持っているだけで勝手に営業してくれる一生物の資産になりますよ*
ブログはWordPressがおすすめ!WixやJimdoを使ったサイトだと、会社がなくなったらサービスが終了してしまう危険性もあります。また、SEOや信頼度にも関わってくるので、独自ドメインを取得しましょう。
ホームページ集客のまとめ
このように、ホームページとの掛け合わせによる集客方法には様々な種類があります。ご自身の事業内容やターゲットにあった方法を組み合わせて、どんどん活用しましょう。
決してホームページを公開して終わりにならずに、ぜひ他のツールを活用しながら集客にチャレンジしてみてください*
ブランディング・WEB集客・SEOブログを自分で学んでみたい方へ
ブランディングやWEB集客・SEOについて、まずは自分で学んで頑張ってみたい方向けに、動画講座をご用意しています*
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・行動にアウトプットできるワークシート
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がついていて、アウトプットできるワークシートと学び(インプット)と実践(アウトプット)を繰り返すことで学んで終わりではなく、さらにモヤモヤや不明点を解消できるコンサルがついているのが特徴です。