フリーランスになるには？30代未経験スキルなしが1年半でフリーランスになった方法

今回は近年急激に増加している働き方「フリーランス」についてです。
実際に「スキルなしでフリーランスになれますか？」というご相談をよくいただきます。

結論からお伝えすると、答えはYESです！

では、具体的にどんな行動を起こせば良いのでしょう？
今回は私の実体験をもとに具体的にどんな行動を起こしてフリーランスになったかをご紹介したいと思います。一例として参考にしてもらえたら嬉しいです＊

スキルなしの未経験者がフリーランスで仕事をするのは難しい！？

「そもそもスキルなしでフリーランスになれるの？」という疑問をお持ちの方に最初伝えておくと、「スキルなしのままフリーランスになることはおすすめしない」というのが私の考えです。ですが、「スキルなしでフリーランスを目指す」ことは大賛成です。このブログのタイトルにあるとおり、私自身30代のスキルなしの未経験からフリーランスを目指し、1年半で独立することができました。

スキルなし未経験のままフリーランスで仕事をすることが難しい理由3つ

1.　単価が低くなってしまう

スキルが必要なく、誰でもできる仕事は単価が低いことがほとんどです。また、スキルが必要な仕事で受注できたとしても、十分なスキルや実績がないとやはりお客様からの信用度は低くなり、大きな価値を提供できないとみなされるので、単価も自ずと低い設定になってしまいます。
こうなると、自分のサービスの価格を下げて「低単価」であることを売りにせざるを得ないので、価格だけで選ばれるようになり、単価を上げずらくなるという悪循環に陥りやすいです。

2.　案件を取ることが難しい

スキルと実績がないと、人脈以外で案件を取ることはなかなか難しいのが実状です。単価のお話とも関わってきますが、お客さまに証明できるスキルや実績がないとやはり信用してもらえず、低価格でない以上依頼するメリットがなくなってしまいます。フリーランスに仕事を紹介してくれるフリーランスエージェントなどを利用しても、未経験だと案件を紹介してもらいにくいのが実情です。

3.　自分に自信をつけることが難しい

スキルや実績がないままフリーランスになった方からもお悩みをいただくことがありますが、やはり一番多いお悩みが「自分に自信をつけることができない」ということです。スキルも実績もないということがコンプレックスになり、自分に自信をつけることも難しくなります。自信がないので単価を上げることもできず、仕事を受けることすら怖くなってしまうという方もいらっしゃいます。このような悪循環に陥ってしまうと、どうしても精神的にも不安定になり、楽しいフリーランス生活とはかけ離れた状況になってしまい、結局挫折してしまうパターンも見てきました。
コンサルに来てくださった方には、やはりスキルと実績（可能であれば人脈も）は最低限用意した上で、フリーランスになることを強くおすすめしています。

スキルなし＆未経験からフリーランスを目指す前の4つの心得

1.　フリーランスになる目的を明確にする

私のもとにご相談に来てくださる方にも、まず最初にここを明確にすることをお願いしているくらい大切なことです。
「会社員時代より自分の時間を確保したい」「旅をしながら働きたい」「会社員時代より稼ぎまくりたい」「仕事はほどほどにして家族との時間を大切にしたい」フリーランスを目指す目的は様々かと思いますが、ここを明確にしておかないと今後のフリーランスになるまでのロードマップがブレブレになる恐れがあります。
例えば、旅をしながら働きたいなら、WEB関係などでパソコン1台でどこでも働ける職種を目指す必要がありますし、会社員時代より稼ぎたいのであれば、単価が高い案件を多く取れるように、スキル習得などの準備にしっかり時間をかける必要があります。
このように、どんな職種についてどんな働き方をするかなど全てが「フリーランスになる目的」を軸に決まってきます。その軸からはずれてしまうと、「あれ？こんなはずじゃなかったのに」となってしまうので、まずはここを明確にするようにしましょう。

2.　フリーランスとして成功している人や自分のロールモデルのやり方を研究しまくる

フリーランスとして成功している人は、必ず何かしらの戦略を立てて計画的に行動しているはずです。ブログやインスタ、メルマガなどを参考に、フリーランスとして仕事をするうえで避けるべき行動や、しておかなくてはいけないこと、心構えなど、徹底的にリサーチしましょう。やり方を研究する際は、インスタ投稿やブログで読者を誘導している導線やキャンペーン企画のやり方など「これは何の目的でやっているんだろう？」という目線で見てみてください。その人が行動している先には必ずビジネス上の目的があるはずなので、そういった視点で見てみるとたくさんのヒントが散りばめられているはず＊
コンサルなどで直接お話できる機会があれば、積極的に申し込んで話を聞いてみるのもおすすめです。

3.　スキルを身につけるための行動をする

今の会社でスキルが身に付くのあでれば、そこで働きながら必要なスキルを身に付けておくのがおすすめ。今の会社では難しいのであれば、転職をしてスキルを身につけましょう。

転職が難しい場合は、仕事が終わってからの空いた時間や休日を使って学習をしたり、スクールに通ったりして、仕事以外の場所でスキルを身につけられるよう努力しましょう。

スキルなしでいきなりフリーランスになりたい気持ちもわかるのですが、長い目で見るとまずはスキルを身につけることが成功への近道だと思います！

以下の記事では、職種別に必要なスキルやスキルを身につけられるスクールについてご紹介しています。

4.　最低限生活できる収入は担保しておく（副業など）

スキルがある程度身に付いたら、まずは副業としてフリーランスの仕事を受注してみましょう。私の場合は、業務委託でお仕事をいただけることになったので、退職して業務委託で働きながらスクールにも通いました。どんな経緯でも良いので、何かしら生活できる柱を持てるように計画的に動くことが重要です。

私が実際に「スキルなし&未経験」からフリーランスになった6ステップ

スキルなしの未経験からいきなりフリーランスとして独立するのは、正直ハードルが高いです。「急がば回れ」のことわざ通り、計画的かつ戦略的に一歩一歩行動することが一番の近道だと言うことを身を持って感じました。
ここからは、実際に私自身が経験した「30代からフリーランスを目指し、1年半で独立するまでの経緯」をご紹介します。スキルなし＆未経験でフリーランスを目指している方の参考になれば嬉しいです。

STEP1.　フリーランスでやりたい仕事を決める

まず最初に、将来何でご飯を食べていくか。これを決めます。
よく「好きなこと×得意なこと」が重なった部分を仕事にすると良いといいますよね。けどこれがなかなか難しいんですよね。。。
上司や同僚からは周りをコントロールしたり人と関わる仕事が向いてるとよく言われましたが、自分としてはそれが一番苦手だと思っていました。多分苦手だからこそ頑張っていたので結果的に得意になっていたのかもしれないですが、正直いつもプレッシャーを感じていて決して好きではなかったです。なので、好きなことと得意なことが必ずしもイコールではないと私は思っています。

私は会社員時代のお仕事の中で、数字を分析することが楽しくて一人で没頭して作業している時間が好きでした。そこから、マーケティングに興味を持ち始めました。さらに旅行が好きだったので、将来は場所や時間にとらわれずに自分のペースで働きたいという思いが昔からあり、パソコン一台でお仕事ができるWeb系のマーケターを目指すことを決めました。
なので、「得意なことが見つからない」、「得意なことと好きなことが一致しない」と悩んでいる方がいたら、まずは好きなことを優先して考えてみると良いと思います。たとえ得意じゃなくても、ワクワクすることだったら続けられるし、これからスキルアップもできるはずです＊

STEP2.　転職でアピールするためのスキル・実績を作っておく

やりたいことが決まったら、次はどうやってその仕事に近づくか。
いきなりフリーランスでやっていく！という野心家の方もいるかもしれないですが、自分にそれだけの自信がないとなかなか難しいですよね。
そういう方は、まずはやりたい仕事のスキルが身につく会社へ転職するのがおすすめです。ただ若ければ未経験で転職も可能だと思いますが、この時私は既に30歳。即戦力として求められる年齢なので、残念ながら「お仕事教えてください！」のフレッシュさが通用する年ではありません。。。
なので、まずはアピールできる実績を作るために独学でブログやSNSの運用を始めました。WordPressでブログを制作してGoogleAnalyticsで数字を追いかけたり、 SEO の本を読んで知識を身につけたり。あとは、当時在籍していた会社でも目の前の仕事で実績を作ることを心がけました、職種は違えど、仕事の進め方や取り組む姿勢ってどんな仕事でも共通してくると思うんですよね。あとはアピールの仕方を転職する会社や職種向けにうまく変えれば、その経験も必ず生きてくると思います。

STEP3.　専門スキルを身につけるためにベンチャーや中小企業に転職する

アピールできる実績に自信がついたら、早速転職に向けて行動です！
ここで私がおすすめしたいのが「ベンチャーor中小企業」に転職すること。
私自身、新卒から大企業といわれる会社でお仕事をしていたのですが、安定はしているものの既にマニュアルがあったり、分業制で一部のお仕事しか担当しなかったりで、会社の経営などの全体像を身近で学ぶことはできませんでした。
そこで従業員5人のマーケティング会社へ転職したのですが、経理や法務などの担当もいないので基本的に契約から企画、制作関係、コンサル、お金周りのことなど一人で任せてもらえます。ここでポイントなのが、フリーランスとしてのスキルはもちろん、お仕事をとってからクローズまでの全体業務を経験できるというところです。

この会社に転職してから、フリーランスになってからの仕事の仕方や収益化の仕組みをかなり具体的にイメージできるようになりました。このイメージができるようになると、「なんか一人でできるかも！」という自信につながります。

STEP4.　転職先でスキルを身につけながら人脈を作り、信頼を得る

小さい会社を選んだ理由の一つに、退職後も業務委託という形で関わりやすそうというのもありました。そのためにはやっぱり目の前のお仕事に全力で取り組んで信頼を得ることが何より大切。退職後も「業務委託でもお願いしたい」と思ってもらうには、やっぱり退職までの日々の積み重ねと会社との良好な関係性が必要です。
それと同時に、自分がフリーランスになった時に頼れる外注先も探しておくと良いでしょう。私の場合は、広告関係や難しいプログラミング、紙媒体のデザインのお話になった時に外注できるパートナーをこの段階で見つけておきました。

STEP5.　フリーランスとして他と差別化できる自分の強みやスキルを考える

Webマーケティング会社で働く中で、フリーランスとして独立後は「マーケティング戦略を視野に入れたWEB制作を、企画から制作・運営まで全て一人でできる」ということを武器にしていこうと考え始めました。WordPressのテーマを使っておしゃれなサイトを作れる女性Webデザイナーは沢山いるけれど、マーケティングやコーディングのことも分かった上でSEOや集客導線に力を入れて1から制作している方は案外少ないと感じたからです。
自分の強みを見つけた後は、現状足りていない新たなスキルを身につけるためにWebデザインの社会人スクールに通うことにしました。

ということで、1年半働いた後に退職し社会人スクールに通うことにしたのですが、とてもありがたいことに社長の方から業務委託のお話をいただいたので、この段階から最低限の収入は得ることができました。
業務委託で少しお仕事をしながら、Webデザインの社会人スクールでコーディングスキルを身につけ、実際にWeb制作会社での企業実習も経験させていただきました。

職種別におすすめのスクールについては、以下の記事で紹介しています。

STEP6.　スクール終了後、開業届を出してフリーランスとして独立！

4ヶ月間毎日みっちりスクールに通った後、すぐに開業届を提出して本格的にフリーランスになりました！

私は、SNSやホームページ経由でありがたいことにお仕事をいただけたのですが、最初の集客に自信がない方は、お仕事を紹介してくれるフリーランス専門のエンジニアに登録しておくのもおすすめです。

スキルなし・未経験からフリーランスになる方法まとめ

このようにフリーランスになること自体は、たとえ未経験であっても行動さえ起こせば誰でもなれると思います。
肝心なのはフリーになってから、いかに選ばれる存在になれるかということ。
会社員のように会社の名前を使えない今、個人の価値を上げていくしかないのです。
それは、人柄でもスキルでも発信力でもなんでも良いと思います。
私自身、まだまだ毎日不安と闘いながら試行錯誤している状態。これからもっともっと自分のスキルを磨いて、選ばれる存在になれるように頑張りたいと思います！
そして、これからも自分の実体験をもとに、リアルで役立つ情報をお伝えしていきます。

フリーランス・個人事業主を目指す方向けの「個別相談コース」もご用意しております。フリーランスになるために必要な準備や案件獲得のためのコツなど、細かい部分まで二人三脚でサポートさせていただきます。まずは、以下のお問い合わせフォームよりお問い合わせくださいませ＊
個別相談について詳しく見る